「ラクトフェリンはどれくらいで効果が出るの?」「妊活のために飲み始めたけれど変化を感じない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
先に結論を述べると、ラクトフェリンは薬のようにすぐ効果を実感できるものではなく、腸内環境や子宮内フローラが整うまでには一般的に3ヶ月程度継続するのが目安とされています。
本記事では、ラクトフェリンの効果が出るまでの目安や効いているサイン、妊活で注目される理由などを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ラクトフェリンは、乳酸菌が増えやすい環境づくりを助ける働きが期待されており、乳酸菌の割合が高い方ほど妊娠率が高く、流産率が低い傾向を示した研究も報告されています。
しかし、ラクトフェリンは毎日の食事だけで十分な量を継続して摂るのが難しいため、妊活中はサプリメントを活用して効率良く補う方法がおすすめです。
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江川 美穂
不妊治療の専門家兼NPO法人日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラー。大学卒業後、不妊治療に興味を持ち、不妊治療を研究している医療機関を徹底的に調査して分析。自身も不妊治療を経験し、現在は一児の母。

原田 美由貴
自身も不妊治療を経験。「子どもを授かりたい」という強い思いから、不妊治療に特化した数多くの医療機関を受診。体外受精やホルモン治療など、さまざまな治療法に取り組んできた実体験をもとに、不妊に悩む方々に寄り添う記事を執筆。現在は二児の母。
「ラクトフェリンは効果なし」といわれるのは時間がかかるから
ラクトフェリンは、腸内環境や子宮内環境を整える成分として妊活中の方に人気ですが、効果を実感するまでには一定の継続が必要です。
- 効果を実感する目安は約3ヶ月
- 飲み始めてから体内で起こる変化
- 1ヶ月でも始める価値はある
ここでは、ラクトフェリンの効果が出るまでの目安や、体の中で起こる変化について解説します。
効果を実感する目安は約3ヶ月
先述した通り、ラクトフェリンの効果を実感するまでの目安は一般的に約3ヶ月とされています。
3ヶ月が目安とされる理由は、ラクトフェリンによって善玉菌が増えやすい環境が整い、腸内や子宮内の菌バランスが安定するまでには一定の時間がかかるからです。
医薬品のように飲んですぐ変化が現れるものではないので、飲み始めてすぐに変化を感じられなくても、焦らずに毎日コツコツ継続するようにしましょう。
飲み始めてから体内で起こる変化
まず、ラクトフェリンは腸まで届くと善玉菌のエサとなり、善玉菌が増えやすく悪玉菌が増えにくい腸内環境へ導きます。
腸内環境が整うと、その変化は子宮内の細菌バランスにも良い影響を与えると考えられています。
こうして子宮内で善玉菌(ラクトバチルス)が多い状態になると、子宮内は弱酸性に保たれて有害な細菌が増えにくくなります。結果、炎症が起こりにくい環境が保たれるため、受精卵が着床しやすい状態につながりやすいです。
1ヶ月でも始める価値はある?
「ラクトフェリンを1ヶ月だけ摂っても意味ないのでは」と感じる方もいるかもしれません。妊活は1周期が約1ヶ月のため、すぐ結果が出なければ意味がないと感じるのは自然なことです。
しかし、3ヶ月は効果を実感しやすくなる目安で、体内環境の変化は飲み始めた日から少しずつ始まっていると考えられています。
体の環境づくりは次の周期、その先の周期へとつながる積み重ねなので、移植や人工授精が近い方も、「もう間に合わない」と諦める必要はありません。
飲み始めてから少しずつ菌のバランスが変化していくので、生活習慣の改善と合わせて今できる準備を積み重ねていきましょう。
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ラクトフェリンの効果が出る時期に差がある理由
ここでは、ラクトフェリンの効果が出る時期に個人差が生まれる理由を紹介します。
- 腸内環境
- 体質や生活習慣
- 続けた期間
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
腸内環境
1つ目は「腸内環境」です。
ラクトフェリンは、まず腸内で働き、腸内環境を整えることで子宮内フローラにも良い影響を与えると考えられています。
そのため、もともと善玉菌が多く腸内環境が整っている方は、ラクトフェリンの働きによる変化が現れやすく、比較的早く実感できるかもしれません。
一方で、便秘が続いている方や腸内環境が乱れている方は、悪玉菌が優勢な状態から改善していく必要があります。善玉菌が増えて子宮内フローラにも良い影響が及ぶまでに時間がかかりやすい点を覚えておきましょう。
体質や生活習慣
2つ目は「体質や生活習慣」です。
ラクトフェリンを栄養源にして善玉菌が増えやすいかどうかは、体質だけでなく、毎日の食生活や睡眠、運動習慣などの影響も受けます。
乱れた生活習慣が続くと、腸内環境が悪化し善玉菌が増えにくくなる可能性があるので注意しましょう。
特に、以下のような生活習慣は腸内環境や体のコンディションに影響を与え、ラクトフェリン本来の働きを十分に発揮しにくくなる場合があります。
- 睡眠不足
- 強いストレス
- 栄養バランスの偏り
- 食生活の乱れ
- 運動不足
こうした要素が重なると、悪玉菌が優勢になりやすく、善玉菌が増えにくい環境へ傾く可能性があるため、生活習慣もあわせて見直すようにしてください。
続けた期間
3つ目は「続けた期間」です。
繰り返しになりますが、ラクトフェリンは飲んですぐ効果が現れる魔法の薬ではなく、腸内や子宮内で善玉菌が増えやすい環境を少しずつ整えていく成分です。
そのため、短期間で結果を求めるのではなく、継続して取り入れる姿勢が大切になります。
また、腸内や子宮内の環境はラクトフェリンだけで整うものではなく、日々の食事や睡眠、適度な運動といった生活習慣も深く関わっているので、まずは毎日の生活習慣の見直しから始めていきましょう。
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ラクトフェリンが妊活に効いているサイン
ここからは「3ヶ月も続けるのは長い」と感じる方に向けて、体内環境が整い始めているサインを紹介します。
- お通じが改善してきた
- おりものや肌の調子が変わった
- 子宮内フローラ検査で変化が見られた
それぞれ順番に見ていきましょう。
お通じが改善してきた
1つ目は「お通じの改善」です。
ラクトフェリンは、ラクトバチルスなどの善玉菌が増えやすい環境づくりをサポートし、悪玉菌とのバランスを整える働きが期待されています。
そのため、ラクトフェリンを摂り始めてから「便秘が改善した」「お腹の張りが気にならなくなった」といった変化は、体内環境が整い始めているサインのひとつと捉えましょう。
おりものや肌の調子が変わった
2つ目は「おりものや肌の調子の変化」です。
ラクトフェリンを続けていると、「おりものの状態が以前より安定した」「肌荒れしにくくなった」といった変化を感じる方もいます。
これは、おりものが子宮内や腟内の環境変化を反映しやすく、ラクトバチルスが優勢になると酸性環境が保たれ、自浄作用が働きやすくなるためです。
また、腸内環境が整うと老廃物が排出されやすくなり、肌のコンディションが安定する方もいます。
ただし、おりものや肌の状態はホルモンバランスや睡眠不足、ストレスなどの影響も受けるので、気になる変化が続く場合や異常を感じた際は、自己判断せず医療機関へ相談するようにしましょう。
子宮内フローラ検査で変化が見られた
3つ目は「子宮内フローラ検査の数値変化」です。
ラクトフェリンの働きを客観的に確認したい場合は、ラクトバチルスの割合を数値で確認できる子宮内フローラ検査(EMMA検査・ALICE検査など)を受けるのがおすすめです。
実際の研究でも、ラクトフェリンを続けて摂ることで子宮内の善玉菌が増え、子宮内フローラが整う可能性があると報告されています。
そのため、検査を受ける予定がある方は、ラクトフェリンの摂取とあわせて食生活や睡眠時間などの生活習慣の見直しも行いましょう。
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ラクトフェリンは効果なし?妊活で注目される理由
ここでは、ラクトフェリンの基本的な働きと、妊活で注目される理由を解説します。
- 善玉菌を増やし子宮内フローラを整える
- 腸内環境と子宮内環境の関係
- 不妊治療でも注目される理由
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
善玉菌を増やし子宮内フローラを整える
ラクトフェリンは「乳酸菌の一種」と勘違いされる場合がありますが、実際には母乳や涙、唾液などにも含まれる天然のたんぱく質で、人の体にもともと備わっている成分です。
また、ラクトバチルスなどの善玉菌が増えやすい環境づくりをサポートする働きがあります。その結果、腸内や子宮内の菌バランスが整いやすくなると考えられているのです。
菌バランスが整うと腸内環境や子宮内フローラが良好な状態、つまり妊娠しやすい体に近づきます。
子宮内環境は「赤ちゃんを迎えるベッド」に例えられることもあるので、ラクトフェリンを積極的に摂取して善玉菌が優勢な状態を目指しましょう。
腸内環境と子宮内環境の関係
「口から摂ったラクトフェリンが、どうして子宮内まで影響するの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から述べると、ラクトフェリンはまず腸内環境に働きかけ、その変化が子宮内環境にも良い影響を与えると考えられています。
近年の研究では、腸内の細菌や免疫細胞がリンパ管などを介して子宮内環境と関わっている可能性が示されており、腸内環境が整うと、子宮内フローラにも良い影響を与える可能性が報告されています。
そのため、子宮内環境を整えるためには、腸内環境も意識して善玉菌が増えやすい状態を保つことが大切です。
不妊治療でも注目される理由
これまでの不妊治療では、卵子の質や受精卵のグレードの改善が重視されてきました。
しかし近年は、子宮内フローラの研究が進み、子宮内の細菌バランスが乱れると、着床しにくくなったり流産のリスクが高まったりする可能性が分かっています。
実際の研究では、子宮内フローラの善玉菌が少ない方に抗菌薬とラクトフェリンを併用したところ、多くの方で子宮内の菌バランスが改善し、妊娠に至った事例が報告されています。
このような研究結果から、現在の妊活や不妊治療では、卵子や受精卵だけでなく、「子宮内のラクトバチルスを優勢な状態に保つ」という新しいアプローチにも注目が集まっているようです。
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ラクトフェリンと妊活に関するよくある質問
妊活期はラクトフェリンを摂取しよう【まとめ】
ラクトフェリンは細胞の生まれ変わりや善玉菌の定着に時間がかかるため、効果を実感するのに約3ヶ月かかるとされています。
効果の出る時期には腸内環境や生活習慣による個人差がありますが、飲み始めた瞬間から体内環境の変化は少しずつ始まっています。お通じやおりものの変化など、小さなサインを目安に焦らず継続しましょう。
また、ラクトフェリンを取り入れるだけでなく、毎日の食事や生活習慣もあわせて見直すことで、腸内環境や子宮内フローラが整いやすくなり、妊娠しやすい体づくりにつながりますよ。
神経管閉鎖障害(赤ちゃんの脳の一部が欠ける・背骨から脊髄が出る等)の対策として、医師や厚生労働省は妊娠前に十分な葉酸を摂取して葉酸濃度を高めるよう勧めています。
ただし、体の中に十分な葉酸を蓄えるにはおよそ1か月ほどかかります。つまり、妊娠に気付いたタイミング(多くは妊娠5〜6週目)から飲み始めても、必要な量に間に合わないかもしれません。
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