不妊治療の窓口株式会社では、不妊治療や卵子凍結の基礎知識、病院の選び方など様々な情報を発信しています。本記事では、当サイトのコンテンツ制作ポリシーや、その手順、順守している医療広告ガイドラインについてご説明します。
コンテンツ制作ポリシー
当社の記事は下記を重視して作成しております。
- 読者に役立つ情報を提供する
- 正確な情報を発信する
- 新しい情報へ更新する
それでは、順番に解説していきます。
読者に役立つ情報を提供する
1つ目のコンテンツ制作ポリシーは、「読者に役立つ情報を提供する」です。
「地元で不妊治療ができるクリニックはあるの?」「仕事帰りに通える婦人科を探したい」など、クリニック選びの悩みは人それぞれです。当サイトでは、そうした一人ひとりの状況や想いに寄り添いながら、地域ごとの医療機関情報や、治療の選び方、料金の目安などを丁寧にまとめています。
全国各地にお住まいの方が、それぞれの地域で「ここに相談してみよう」「この治療が自分に合っているかも」と思えるようなクリニックに出会えるように、不妊治療の窓口株式会社 編集部が一つひとつの情報を厳選して掲載しています。
正確な情報を発信する
2つ目のコンテンツ制作ポリシーは、「正確な情報を発信する」です。
不妊治療は、治療内容や通院期間、費用などが人によって大きく異なるため、「自分に合った情報」を見極めるのが難しいと感じる方も少なくありません。
そのため、当サイトでは事実に基づいた情報のみを掲載するよう細心の注意を払い、誤解を招く表現や、過度に期待をあおるような記載は行わない方針を徹底しています。不妊治療の窓口株式会社 編集部は、読者の立場に立った情報提供を常に心がけ、責任あるメディア運営に努めています。
また、情報の公平性と法令順守にも最大限配慮しています。特定のクリニックを必要以上に持ち上げたり、個人の感想をもとに治療効果を断定するような表現は行っておらず、編集方針として常に客観的かつ中立的な立場を維持しています。
新しい情報へ更新する
3つ目のコンテンツ制作ポリシーは、「新しい情報へ更新する」です。
医療の分野では、新しい治療法や制度の変更、クリニックの情報が日々更新されていきます。そうした変化に対応できるよう、記事は一度公開して終わりではなく、定期的に見直しを行い、内容が現在の状況に合っているか丁寧にチェックしています。少しでも最新の情報をわかりやすくお届けできるよう、更新体制を整えて運営しています。
また、掲載している情報の中に誤りや古くなった内容が見つかった場合には、できる限り速やかに修正を行うよう心がけています。例えば、クリニックの診療時間の変更や、費用の改定など、読者の判断に関わる重要な情報については、確認が取れ次第すぐに対応します。
読んでくださる方が安心して参考にできるよう、「信頼できる情報かどうか」という視点を常に大切にしながら、情報の正確さと鮮度を保つ努力を続けています。
記事の制作手順
当社の記事は下記のような手順で制作されています。
- 記事コンテンツの企画
- 記事の執筆
- 公開前の確認
- 記事公開
それでは、順番に解説していきます。
記事コンテンツの企画
記事の制作手順1つ目は「記事コンテンツの企画」です。
まず最初に「どんな情報を知りたいのか?」「どんな悩みを抱えているのか?」といった読者の声を丁寧に拾い上げるところから始まります。不妊治療の窓口株式会社 編集部の記事制作チームが、実際の検索キーワードやSNSの話題、読者アンケートの回答などをもとに、関心やニーズを細かくリサーチします。
その上で、「どのエリアの情報が求められているのか」「どの治療テーマに不安や興味があるのか」などを整理し、チーム全体で意見を出し合いながら記事の方向性を決めていきます。企画は常に読者目線を意識して進めており、読んだ人が「なるほど」と納得できる内容にすることを大切にしています。
記事の執筆
記事の制作手順2つ目は「記事の執筆」です。
「読者にとって本当に信頼できる情報とは何か?」ということを意識しながら、不妊治療・卵子凍結専門の編集スタッフが記事の執筆しています。実際にクリニックの情報を確認したり、医療関係者への取材を通じて一次情報を収集したりと、現場のリアルな声を反映させるよう努めています。
また、クリニックの公式サイトや厚生労働省・学会の公的な資料など、正確で根拠のある情報源を参照しながら、記事にまとめています。※インターネット上の口コミも参考にしていますが、感情的・個人的な体験談に偏ることのないよう、必ず事実に基づいた内容かどうかを慎重に確認しています。
公開前の確認
記事の制作手順3つ目は「公開前の確認」です。
原稿が完成したら、そのまま公開することはありません。不妊治療の窓口株式会社 編集部内では必ずダブルチェック体制を取っており、校正担当者が文章の誤字脱字や表現の不明瞭な点を確認します。
さらに、医療情報に関しては法律やガイドラインに違反がないかを専門的に確認する工程を設けています。薬機法や医療広告ガイドラインに関する知識を持つスタッフが、記事内容が適正であるかを丁寧にチェックし、読者の誤解を招くおそれがないかを最終確認します。
当サイトでは、読者の皆さまに安心して読んでいただけるように、信頼できる医療情報サイトとしての責任を持って、公開前のチェック体制を強化しています。
記事公開
記事の制作手順4つ目は「記事公開」です。
記事を公開した後も、不妊治療の窓口株式会社 編集部の仕事は終わりません。医療情報は日々変化することがあるため、常に最新の情報に保つことが求められます。そこで、定期的に記事を見直し、必要に応じて内容の更新を行っています。
また、視覚的にも分かりやすい記事を目指し、図解や画像の追加、レイアウトの工夫なども継続して行っています。読みやすさや理解のしやすさはもちろん、信頼できる情報源として、細部まで丁寧に整えています。
もし記事の内容に間違いがある場合や、掲載情報が古くなっている場合には、お手数ですがお問い合わせフォームからご連絡いただけますと幸いです。読者の皆さまからのご意見も、品質向上のために大切に活用させていただいております。
医療広告ガイドラインの徹底
近年、不妊治療の広告や卵子凍結の比較サイトを目にする機会が増えてきました。
2017年には、美容医療に関するトラブルを契機に医療法が改正され、医療広告に関する規制の見直しが行われた結果、単なる広告だけでなく、患者を誘引する意図を持つウェブサイトも規制対象となり、医療分野の広告審査は非常に厳格になっています。
ここからは、不妊治療の窓口株式会社 編集部が遵守している、「医療広告ガイドライン」の概要と規制内容について解説していきます。
医療広告ガイドラインとは?
医療広告ガイドラインとは、厚生労働省が公開している、病院などの医療広告に関する指針のことです。
- 医療分野の広告審査は厳しい
- 医療広告ガイドラインに違反した場合
医療広告ガイドラインの概要について、それぞれ順番に解説していきます。
医療分野の広告審査は厳しい
一般的にどの業種でも広告には媒体ごとの審査基準がありますが、医療は人命に関わるサービスということもあり、不適切な広告によって、治療内容や費用面で利用者が大きな不利益を被る可能性があります。
そのため、他の分野よりも厳しい広告審査基準が設けられています。
また、広告だけでなく医療機関のウェブサイトであっても、その表現次第では行政からの是正命令や罰則の対象になります。したがって、ガイドラインに沿った内容で広告やウェブサイトを作成することが重要です。
医療広告ガイドラインに違反した場合
もし広告がガイドライン違反とみなされた場合、問題となった広告が掲載停止になるだけでなく、場合によっては広告用のアカウントやウェブサイト自体が停止され、すべての広告配信が止まってしまう可能性があります。
また、行政指導によって広告の中止や内容の訂正を求められる場合もあるので注意が必要です。その際、行政指導に従わなかったり、違反を繰り返したりする悪質なケースには、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性もあります。
重大な違反が認められた場合には、病院または診療所の開設許可が取り消されます。
医療広告ガイドラインの禁止広告
「広告やサイトに記載された金額より実際の請求額の方が高かった」「広告から想定していた施術内容と実際の施術内容が違っていた」など、たとえ意図せず書いた表現や事実に基づくデータであっても、利用者に誤解を与えた場合は違反とみなされる可能性があります。
- 他院との比較で自院の優位性を謳う広告
- 事実を誇張して伝える広告
- 公序良俗に反する内容の広告
- 患者などの主観的な体験談を用いた広告
- 治療前後の写真のみを示し誤認を招くおそれのある広告
それでは、それぞれ順番に解説していきます。
他院と比較して自院の優位性を謳う広告
医療広告ガイドラインでは、自院が「他の医療機関よりも優れている」と示唆するような表現は基本的に認められていません。
●「世界一」「日本一」「一番」など極端な優良性を示す表現
- 最高の治療
- 県内で最も多い医師数
- 国内一の実績
上記はたとえ客観的な事実であっても禁止表現に該当し、使用が認められません。
●他の医療機関と比較して自院が優れている旨の表現
- 金額の比較
「A病院25万円、B病院20万円、当院1万円」 - 他院より優良であることを示す記載
「県内でもトップクラスの治療実績」 - 他院を誹謗し、自院の優位性を示す記載
「他院では経験の浅い医師が低品質な医療を提供しており、非常に危ないです」
自院と他の医療機関を比較し、施設の規模やスタッフ体制、提供する医療内容などの点で「自院のほうが他より優れている」とする表現は認められていません。
ただし、一定の条件下では自院の優秀さを謳うことが許容される場合もあります。その際も「他院への誹謗中傷にならないこと」「著しく誤解を招く表現でないこと」が前提です。
裏付けとなる合理的な根拠があり客観的に実証できる内容であれば、出典や調査主体・範囲・実施時期などを併記するようにしましょう。
●有名人の来院を強調する表現
- 人気女優の〇〇さんが来院しました
- アイドルの〇〇さんが来院した際に撮影しました
芸能人やユーチューバーなど著名人とのつながりをアピールする表現は、利用者に「他の医療機関よりも著しく優れている」という誤解を与える可能性があります。
こうした表現は利用者を不当に惹きつけるものとみなされ、規制の対象となっています。
事実を誇張して伝える広告
提供する医療の内容などについて、事実を不当に誇張したり、見る人に誤解を与えたりする可能性のある広告は許されません。
たとえ虚偽ではなくても、広告を見た利用者が抱く「印象」や「期待」と実際の医療内容にズレがある場合、規制の対象となります。
●「ガイドライン遵守」を過度に強調する表現
本来、ガイドラインに従うこと自体は特に強調すべきことではありません。そのため、文字の色やサイズ、太字などで過度にアピールする表現は禁止されています。
- 悪い例
「当院の卵子凍結サービスは、医療広告ガイドライン完全準拠!厚生労働省も認める安心の情報提供を行っています。」 - 良い例
「本ページは、医療広告ガイドラインに基づき作成しています。」※ページ下部の目立たない位置に記載
上記の悪い例ように、ガイドライン準拠が「安心」「厚労省が認める」と誤認させる誘導表現になっており、医療機関の信頼性保証のように見えてしまう表現は禁止されています。
一方で、良い例のように、過度に強調することなく、ウェブサイトの下部など目立たない箇所に記載することは認められています。
●医療機関名に「〇〇センター」と付ける広告
医療機関の名称に「センター」という言葉を付与することは基本的に認められません。
- 〇〇不妊治療センター
- 〇〇生殖医療センター
上記のように名称にセンターを付けてしまうと、公的機関や専門医療機関のような中立性や権威性があると誤認させる可能性があり、実際の診療機能以上に「高度」で「専門的」と印象づけてしまうので禁止されています。
ただし、法令で定められた事業を行う病院や診療所として「救命救急センター」「休日夜間急患センター」などの名称が許可されている場合や、その医療機関が当該診療で地域の中核的役割を担っていると都道府県などに認められた場合は例外です。また、院内掲示に限り「透析センター」などと表示することは可能です。
●治療内容について誤認を招く広告
- 何回でも受けられる
- 制限なしで受け放題
例えば、不妊治療では身体への負担や治療間隔の調整が必要なため、契約上は「無制限」とされていても、医学的には回数に限りが出てくるのが一般的です。
そのため、こうした表現を広告で使うと、実際よりも多く治療が受けられるように誤解される可能性があるため、医療広告では使ってはいけないことになっています。
- 当院では最適な医療を提供しています
- 〇〇治療は最先端の技術です
上記の表現は一概に虚偽とは言えず、医学的・社会的な常識の範囲内で事実と認められるものであれば禁止とまではいきません。ただし、誇張表現とみなされ、掲載が認められないケースが多々あります。
つまり、こうした表現は必ずしも禁止ではありませんが、「具体的な裏付けがあること」が前提であり、そうでない場合は掲載できないケースが多くなるのです。
●「必ず処方薬がもらえる」と誤解させる広告
オンライン診療などにおいて、医師の診察の有無や診察後の判断によっては処方できないケースがあるにもかかわらず、「どんな場合でも処方箋が受け取れる」と誤信させるような表現は禁止されています。
さらに、ウェブサイト上で処方箋受取りまでの流れを説明する際には、最低でも「医師の判断によっては薬を処方できない場合があります」といった注意書きを入れる必要があります。
- 悪い例
「スマホで診療予約 → 薬局に連絡 → 当日中に薬が受け取れます!」 - 良い例
「スマホでオンライン診療を受けたあと、医師の判断に基づき、処方箋が薬局に送付されます。薬は最短で当日中に受け取れます。」
※「医師の診察内容により、処方できない場合があります」と注記を明記
上記悪い例のように、診察結果や医師の判断を経ないまま「薬が受け取れる」と断定的に伝えており、処方が保証されているかのような誤解を招く広告は禁止されています。
そのため、良い例のように「診療を経て」「医師の判断により」というフローを明記し、医薬品の提供が一律でないことをきちんと説明する必要があります。
また、「初診で処方が禁止されている医薬品」や「オンライン診療の初診での投与に十分な検討が必要な薬剤」を処方する場合には、「オンライン診療では初診時に処方できません」あるいは「オンライン診療では処方できない場合があります」といった旨を明記することがいいでしょう。
●科学的根拠に乏しい情報を用いて誘導する広告
科学的根拠が十分ではない情報にもかかわらず、特定の症状に関するリスクや治療・手術の有効性を強調し、それによって医療機関への受診や手術を促すような広告は誇大広告として扱われるとされています。
- 30歳を過ぎると卵子の質が急激に低下し、将来的に妊娠できなくなる可能性があります。後悔しないために、今すぐ〇〇クリニックで卵子凍結を。
- 不妊の原因の80%は女性にあります。〇〇式ホルモン治療で自然妊娠率が劇的に改善したという報告も多数!
- 卵子凍結をしておけば、40代でも20代と同じように妊娠できます。〇〇クリニックなら高確率での妊娠も夢ではありません。
上記例①のように、年齢と妊孕性の関係には一定の医学的知見があるものの、「将来的に妊娠できなくなる」と断定し、恐怖心を煽って特定の医療行為への誘導を行うことは誇大広告になります。
さらに、例②のように、不妊の原因は男女双方にあるにもかかわらず、女性に原因があると断定しており、〇〇式治療の効果についても客観的な根拠や公的な統計を示さず「劇的に改善」と誇張することも該当します。
また、例③では、卵子凍結によって将来の妊娠可能性が一定程度保たれることはありますが、「20代と同じように妊娠できる」との表現は科学的に過剰であり、誤認を生むリスクもあります。
当サイトでは上記のような誇大広告を行うことなく、読者に正しい情報を提供するように努めてまいります。
公序良俗に反する内容の広告
わいせつまたは残虐な画像・映像、あるいは差別を助長する表現など、公序良俗に反する内容の広告は医療広告として認められません。つまり、公序良俗に背く内容を含む広告全般は禁止されています。
- 『もう若くないから…』と諦めるのは早い!夜の営みが空しいと感じたら、〇〇クリニックで卵子を凍結して、未来の“快楽と妊娠”を同時に手に入れましょう。
- “子どもがいない女”と思われたくないなら、今すぐ卵子を凍結しましょう。あなたの未来を守れるのは、あなただけです。
- このままでは“枯れた体”になってしまう。手遅れになる前に、〇〇式不妊治療で“女としての機能”を取り戻しましょう。
上記例①のような広告は、性的な表現(快楽)と医療行為(卵子凍結)を結びつけており、わいせつや不快感を与える可能性があります。
また、例②③のように、子どもを持たない女性に対して差別的・排他的な言い回しを含んでおり、公序良俗に著しく反する広告も禁止されています。
患者などの主観的な体験談を用いた広告
端的に言えば、口コミ広告を指します。たとえ患者や院内スタッフ自身の体験談であっても、それを広告目的(医療機関への誘導を目的として紹介すること)で使用することは認められていません。
- 40歳を過ぎて妊娠は無理だと思っていましたが、〇〇クリニックの不妊治療でたった3ヶ月で妊娠!先生に出会えて本当に感謝しています。
- 私自身も不妊に悩んでいましたが、勤務する〇〇クリニックの治療で授かることができました。だからこそ、自信を持って患者さんにおすすめしています。
- 30代後半で焦っていましたが、『とりあえず凍結しておけば安心』と〇〇クリニックで言われ、実際に気持ちがとても楽になりました。迷っているならすぐ凍結すべきです!
不妊治療は個人の状況によって感じ方が異なるものなので、上記のような広告は利用者に誤解を与える可能性があります。
治療等の前後写真のみで効果を強調する広告
不妊治療の広告やクリニックのホームページなどで、治療前後の変化を写真やイラストで紹介するケースは珍しくありません。例えば、「治療前は妊娠できなかった女性が、治療後に赤ちゃんを抱いている」といった写真やイラストは、治療の成果をわかりやすく伝える手段として一見魅力的に映ります。
しかし、こうしたビフォー・アフターの写真「だけ」を用いた表現は、医療広告ガイドラインに違反する可能性が高く、注意が必要です。
治療前後の写真を掲載する際に、以下のような重要な情報が欠けている場合、広告として不適切と判断されます。
- 実際に行った治療の内容(例:体外受精、顕微授精、ホルモン治療など)
- 治療にかかった期間や回数
- 費用(自費診療か否か、標準的な金額の目安)
- 治療に伴う主なリスクや副作用(例:OHSS=卵巣過剰刺激症候群、薬剤による副作用 など)
上記の情報を一切記載せずに、写真だけで治療の成功を強調する表現は、見る人に「誰でも治療を受ければ必ず妊娠できる」という誤った期待を抱かせる可能性があります。安心して情報を提供するためには、治療内容・リスク・限界などをあわせて記載することが不可欠です。
規制の範囲
ガイドライン上で定義される「広告」とは、次の要件①および②を両方満たす場合を指します。
- 誘引性:患者の受診などを誘引する目的があること
- 特定性:医業もしくは歯科医業の提供者の氏名または名称、あるいは病院・診療所の名称が特定できること
簡単に言えば、「特定の病院や診療所に患者を集める目的(誘引性)があり、どの医療機関のことか特定できる(特定性)」ものはすべて広告に該当します。
さらに、一見広告には思えない媒体であっても注意が必要です。例えば、新聞の記事や、医療に関する書籍、患者自身が投稿する体験談・手記などであっても、連絡先が記載されており、「○○クリニック」など特定の医療機関(複数の場合も含む)への斡旋が認められる場合は、広告として扱われる可能性があります。
こうして広告と見なされた場合は、医療広告ガイドラインに沿って規制の対象となります。
限定解除
広告と判断された場合、医療広告ガイドラインによりウェブサイトや広告に記載できる内容は大幅に制限されます。しかし、一定の条件を満たすことでその規制の一部が免除(限定解除)される場合があります。
限定解除が適用される条件
新聞やウェブサイトなどすべての広告が一律にガイドラインの規制対象となるわけではありません。
医療広告ガイドラインでは限定解除の条件として、「以下の①~④をすべて満たした場合とする。ただし、③および④は自由診療の情報提供の場合に限る」と定められています。
- 医療について適切な選択をするために役立つ情報であって、患者などが自ら求めて入手するようなウェブサイトその他これに準じる広告であること。
- 表示される情報の内容について、患者等が容易に照会できるように問い合わせ先(電話番号やメールアドレスなどの連絡先)を明示していること。
- 自由診療において通常必要とされる治療内容、費用などに関する情報を提供していること。
- 自由診療に係る治療の主なリスク、副作用などについて情報を提供していること。
なお、①に該当する例としては、患者自身がアクセスして情報を得るためのウェブサイトや、患者からの依頼に応じて送付するパンフレット・メールマガジンなどが挙げられます。
ただし、検索連動型広告やバナー広告のように検索サイト運営会社に費用を払い意図的に検索結果の上位に表示させたものは、広告に当たるので注意が必要です。
限定解除が適用されるとできること
限定解除の条件を満たした場合に初めて記載が認められる事項は以下の通りです。
- 法令上の根拠がない診療科名(例:「生殖医療科」「卵子凍結外来」「不妊カウンセリング科」など)※限定解除を満たせば、「患者に分かりやすく伝えるための補助的な表現」として掲載可能
- 厚生労働大臣に未届けの専門資格(例:「日本生殖医学会認定 生殖医療専門医」「日本受精着床学会 不妊症指導医」など)※「厚生労働大臣が届出を受理していない資格」である旨の注釈を付記すれば記載可
- 特定の医師による手術実績(例:当院長による体外受精:2021年45件、2022年63件)
- 自院のメディア掲載実績(例:「NHK特集『不妊と向き合う』で当院の取り組みが紹介されました」)
- ビフォー・アフター画像(例:治療前のホルモン値と、治療後の妊娠判定画像など)※ガイドラインの規定に沿い詳細情報を付記する必要あり)
- 治療内容の詳細情報(※治療の流れ・期間・回数、基本的な費用〈最低~最高金額〉、主なリスクや副作用等を詳細に記載する必要あり)
限定解除後も引き続き禁止される表現
限定解除が適用された場合でも関係なく規制され得る表現には次のようなものがあります。
- 虚偽の内容を含む広告(例:「一度の治療で100%妊娠に成功しています」「厚生労働省認定の不妊専門医が対応します」など)
- 他院と比較して自院の優良さを主張する広告(例:「他院では実施していない、最新の体外受精技術を導入!」「不妊治療なら〇〇クリニックが地域で一番信頼されています」など)
- 過度に誇張された広告(例:「もう不妊に悩まなくていい!」「“奇跡の妊娠”を叶える治療です」など)
- 公序良俗に反する内容の広告(例:「妊娠できない体から“女の幸せ”を取り戻す治療です」「出産できなければ“負け”です」など)
- 死亡率や術後生存率の表示(例:「卵巣刺激によるOHSS死亡率は当院では0%です」など)
- 未承認の医薬品(海外の医薬品や健康食品等)による治療内容(例:「海外から取り寄せたホルモン注射で高い妊娠成功率を実現など」)
- 「専門外来」の表示 など(例:「卵子凍結専門外来」など)
例えば、上記①のように、実際には100%の成功はあり得ないので虚偽広告に該当します。また、厚生労働省は“医師資格”は与えますが、“不妊専門医”を認定する制度は存在しないので誤認表現を含む広告となっています。
当サイトでは上記のような表現を使っているクリニックの情報は取り扱わないよう心がけております。
医療広告ガイドラインを遵守するために
医療広告ガイドラインは患者など利用者保護の観点から策定されており、広告表現には常に読者目線に立った配慮が求められます。
一方で、国が定めたガイドラインと各媒体の広告審査基準は必ずしも一致しておらず、媒体によっては「ガイドラインに抵触しているのではないか?」と思われる広告が掲載されている場合もあります。これは媒体側の審査が機械的に行われており、表現次第では審査の網をかいくぐってしまうからです。
しかし、そういった広告は読者に悪い印象を与える恐れもあるため、当サイトでは、記事の執筆や画像を作成する際にはきちんと医療広告ガイドラインを遵守して運営してまいります。
クリニックの選定
不妊治療の窓口株式会社 編集部では、クリニックを選定する際に下記5つの基準を設けて総合的に評価しています。※基準は地域性や診療科目によって若干異なる場合があります。
- 実績
- 治療内容
- 料金の明確さ
- 通いやすさ
- その他のポイント
それでは、順番に解説していきます。
実績
1つ目の基準は「実績」です。
そのクリニックがこれまでにどれくらいの患者を診てきたのか、院長先生や担当する医者がどんな経歴を持っているのかをしっかり確認しています。
例えば、「不妊治療を専門にしている先生かどうか」「どんな資格を持っているか」などもチェックポイントです。その地域で長く信頼されている「実績があるクリニック」や「専門分野に詳しい先生が在籍している施設」は安心感にもつながるため、評価のポイントにしています。
治療内容
2つ目の基準は「治療内容」です。
クリニックによって、対応している治療の内容や得意としている分野は少しずつ違います。例えば、タイミング法から人工授精、体外受精まで、どの段階の治療を中心に行っているのかなど、そのクリニックならではの特長も見ています。
自分に合ったステップの治療を受けられるかどうかを知るためにも、取り扱っているメニューの内容や方針を確認するのはとても大切です。
料金の明確さ
3つ目の基準は「料金の明確さ」です。
治療費がどれくらいかかるのかは、誰にとっても気になるポイントです。当サイトでは、クリニックが料金をしっかり明示しているか、そしてその金額が一般的な相場と比べて大きく外れていないかをチェックしています。
特に初めて治療を考える方でも「このくらいかかるんだな」とイメージしやすいよう、料金が分かりやすく書かれているかどうかは重要な判断材料になります。
通いやすさ
4つ目の基準は「通いやすさ」です。
「治療が終わったあとにしっかりフォローしてくれるか」「受付や看護師さんが優しく対応してくれるか」「院内が清潔で安心できる雰囲気か」など、実際に通ったときの印象に関わる部分も大切にしています。
また、クリニックが通いやすい場所にあるかどうかも、無理なく通院を続けるためにはとても大事なことです。最寄り駅からの距離や、車で通えるかどうか、診療時間・休診日がライフスタイルに合っているかといった点を見ています。学校や仕事と両立しながら通いたいという方でも負担なく通えるか、具体的な条件も含めて丁寧にチェックしています。
運営会社
会社名 | 不妊治療の窓口株式会社 |
---|---|
住所 | 〒141-0032 東京都品川区大崎3-12-3 |
URL | https://funin.co.jp/ |
代表 | 吉山 葉子 |
メールアドレス | ct □□□ funin.co.jp ※3つの□を1つの@に変えてメールください。 |
事業内容 | ・不妊治療を考えている方向け治療シミュレーターツールの開発 ・不妊治療に関する情報メディアの運営 ・不妊治療サポートアプリの開発 |