妊娠中に「ハムを食べても大丈夫?」「ロースハムや生ハムは危険なの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
先に結論を述べると、ハムは種類や食べ方に注意すれば妊娠中でも食べられます。ただし、リステリア菌による食中毒のリスクがあるため、加熱の有無や保存状態には十分な配慮が必要です。
本記事では、妊娠中にハムを食べる際に注意すべき理由や食べる際の注意点、安全に食べるポイントについて分かりやすく解説します。安心してマタニティライフを送りたい方はぜひ参考にしてください。
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江川 美穂
不妊治療の専門家兼NPO法人日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラー。大学卒業後、不妊治療に興味を持ち、不妊治療を研究している医療機関を徹底的に調査して分析。自身も不妊治療を経験し、現在は一児の母。

原田 美由貴
自身も不妊治療を経験。「子どもを授かりたい」という強い思いから、不妊治療に特化した数多くの医療機関を受診。体外受精やホルモン治療など、さまざまな治療法に取り組んできた実体験をもとに、不妊に悩む方々に寄り添う記事を執筆。現在は二児の母。
妊婦は生ハムNG?実体験を解説
冒頭でも述べたように、ハムは妊娠中でも食べ方や種類に注意すれば食べられます。
ここからは、妊娠中のハムについて寄せられた体験談について回答していきます。
妊娠5か月です。トキソプラズマについて質問します。生ハムが危ないとは知らず、夫がお店で注文したパスタを食べてしまいました。生ハムは食べませんでしたが、生ハムがのっていたパスタを食べました。あとで友人から指摘を受けて心配になりました。担当医に相談しましたが、「そんなに心配するなら最初から食べるな」と怒られてしまいました。生ハムにはトキソプラズマの感染のリスクがあるということをあとで知りましたが、どのくらい危険があるのでしょうか。初期の抗体検査では陰性でした。また、今後、出産までに食生活でほかに気をつける点などがあれば知りたいと思います。
赤ちゃん&子育てインフォ
生ハムって..???絶対🈲ですかね..?? お寿司とかは妊娠してからとにかく 我慢我慢で食べていなく.. お店で見てしまってもスルーして 悲しさを耐えてきたけど.. ふと、生ハムがあるところに寄って 久々にサラダに入れたいな〜と 思い、買ってしまっていた!!いざ、夕飯の準備の時に.. あれ?!妊娠中..生ハム.. ダメな食材じゃなかったっけ??!!と キッチンで思い出した。 スーパーでサラダ用とかに売っている 生ハムもやはりダメですかね??
たまひよ
妊娠してからさまざまな食べ物に気を付けるべきだと知りました。。
生ハムがNGとは言いますが、ロースハムは?パストラミハムもやめておいたほうがいいでしょうか?
サラダやサンドイッチにも普通に使われていますので、これらまで控えるとなると…もう食べられるモンないじゃん…。と思ってしまいます。みなさん妊娠中は実際どこまで食品制限していましたか?
まなべび
冒頭でも述べたように、生ハムは妊娠中に絶対食べてはいけない食品ではありませんが、基本的には避けた方が安心です。
生ハムは加熱せずに食べる食品のため、トキソプラズマやリステリア菌などの感染リスクがあります。ただし、今回のように「生ハムがのっていたパスタを食べた」「少量口にした」程度で、過度に心配しすぎる必要はありません。
また、ロースハムやベーコン、パストラミハムなどは、しっかり加熱されていれば基本的に食べられます。サンドイッチやサラダに入っている場合でも、加熱済みの商品であれば必要以上に神経質にならなくても大丈夫でしょう。
妊婦はハムを食べてもいい?【加熱すれば基本OK】
市販のハムは加熱加工されているものが多いものの、食中毒のリスクを完全に防げるわけではありません。
ここでは妊娠中にハムを食べても良いかを解説します。
- 市販のハムは基本的に加熱済みだが注意が必要
- そのまま食べるのは避けた方が安心
- しっかり加熱すればリスクは大きく下げられる
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
市販のハムは基本的に加熱済みだが注意が必要
市販されているハムの多くは、製造過程で加熱処理が施されていて、そのままでも食べられる食品として販売されています。そのため、健康な大人であれば問題なく食べられるケースが多いです。
ハムは加工後に包装されるので、一見安全に見えますが、流通や保存の過程で菌が付着・増殖する可能性も否定できません。
また、開封後のハムは空気に触れると菌が増えやすくなるため、保存状態や消費期限にも気を配る必要があります。パッケージに記載された期限内であっても、開封後はできるだけ早く食べ切るようにしましょう。
そのまま食べるのは避けた方が安心
前述した通り、ハムは食中毒菌が完全に排除されているとは限らないので、妊娠中はそのまま食べるのは避けた方が安心です。
特にサンドイッチやサラダなどは加熱されないため、万が一菌が付着していた場合でもそのまま体内に取り込んでしまう可能性があります。
健康な大人であれば軽い症状で済む場合もありますが、妊娠中は重症化するリスクもある点に注意が必要です。
しっかり加熱すればリスクは大きく下げられる
ハムに付着している可能性のあるリステリア菌などは、加熱によって死滅させられます。そのため、妊娠中にハムを食べる場合は、中心までしっかり火を通すようにしましょう。
目安としては、フライパンで軽く焼く、スープや炒め物に入れて十分に加熱するなど、全体にしっかり熱が入る調理方法を選ぶと安心です。
電子レンジを使用する場合も、ムラが出ないように注意しながら加熱するようにしましょう。
また、加熱後はなるべく早めに食べるようにし、再び長時間常温に置かないようにするのも重要です。
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妊娠中のロースハム・ハムに注意が必要な理由
妊娠中にハムを食べる際は、食中毒に注意が必要です。
ここからは妊娠中にハムを食べる際に注意すべきポイントを解説します。
- リステリア菌のリスク
- トキソプラズマ症のリスク
- 塩分の摂り過ぎ
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
リステリア菌のリスク
1つ目は「リステリア菌のリスク」です。
リステリア菌は自然界に広く存在する細菌の一種で、土壌や水、動物の腸内などに付着しています。食品では、ハムやチーズ、スモークサーモンなどの加工食品から検出される場合が多いです。
特徴的なのは、冷蔵庫のような低温環境でも増殖できる点です。そのため、冷蔵保存していても完全に安心とは言えず、長期間保存された食品ほど菌が増える可能性があります。
また、妊娠中は免疫機能が変化する影響で、リステリア菌に感染しやすくなります。
トキソプラズマ症のリスク
2つ目は「トキソプラズマ症のリスク」です。
トキソプラズマ症は、トキソプラズマという寄生虫が原因で起こる感染症です。加熱が不十分な肉や、猫のふんに汚染された土や野菜などを介して感染する場合があります。
妊娠中に初めて感染すると、胎盤を通じて胎児に感染する可能性があるため、注意が必要です。
特に生ハムのような非加熱の加工肉は、製造過程で加熱されていないので、妊娠中は避けた方が安心です。ロースハムやボンレスハムも、そのまま食べるより加熱してから食べるとリスクを抑えられますよ。
塩分の摂り過ぎ
3つ目は「塩分の摂り過ぎ」です。
ハムは手軽に食べられる便利な食品ですが、加工の過程で味付けや保存性を高めるために塩分が多く含まれています。
妊娠中に塩分を摂り過ぎると、体内の水分バランスが乱れ、むくみや血圧の上昇につながる場合があるので注意が必要です。
また、ハムはパンやチーズ、スープなどと組み合わせて食べる機会が多く、気づかないうちに塩分量が増えやすい食品でもあります。
そのため、妊娠中はハムを主菜としてたくさん食べるのではなく、少量を取り入れる程度に抑えましょう。減塩タイプを選んだり、野菜と組み合わせたりすれば、塩分を調整しやすくなりますよ。
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妊婦は生ハムNG?避けた方がいいハムの種類
妊娠中は、同じハムでも種類や食べ方によって安全性が変わります。特に非加熱のものや、調理工程が分からない食品は注意が必要です。
ここでは、妊娠中に避けた方が良いハムの種類について解説します。
- 生ハムは基本NG
- ロースハム・ベーコンは加熱すればOK
- コンビニ・サンドイッチのハムは要注意
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
妊娠中に生ハムは基本NG
1つ目は「生ハムは基本NG」です。
生ハムは、豚肉などを塩漬け・乾燥・熟成させて作る食品で、製造過程で中心までしっかり加熱されていないのが特徴です。そのため、リステリア菌やトキソプラズマなどのリスクを完全には否定できません。
妊娠中は免疫機能が低下しやすく、普段より食中毒に注意したい時期です。万が一リステリア菌に感染すると、発熱や下痢などの症状だけでなく、胎盤を通じて赤ちゃんに影響する可能性もあります。
特に、生ハムはサラダや前菜、サンドイッチなどにそのまま使われる機会が多く、加熱せずに食べるケースが一般的です。そのため、妊娠中はロースハムやボンレスハムよりも注意が必要です。
妊娠中はできるだけ控えるのが安心ですが、どうしても食べたい場合は、フライパンで焼く、スープやパスタに入れるなど、中心までしっかり加熱してから食べましょう。
ロースハム・ベーコンは加熱すればOK
2つ目は「ロースハム・ベーコンは加熱すればOK」です。
ロースハムやベーコンは製造時に加熱処理が行われている場合が多く、比較的安全性の高い食品とされています。
フライパンで焼く、スープや炒め物に入れるなど、全体にしっかり火を通せばリスクを大きく下げられます。
また、加熱後は長時間放置せず、できるだけ早めに食べるように心がけましょう。
コンビニ・サンドイッチのハムは要注意
3つ目は「コンビニ・サンドイッチのハムは要注意」です。
コンビニの商品は衛生管理された工場で作られていますが、リステリア菌は冷蔵環境でも増える可能性があります。特に、製造から時間が経っている商品や、消費期限が近い商品は避けた方が安心です。
サンドイッチにはハム以外にも、レタスやきゅうり、卵、マヨネーズなど傷みやすい食材が使われている場合があります。
これらは基本的に加熱せずに食べる前提のため、保存状態や鮮度を自分で細かく確認しにくい点にも注意が必要です。
ハムを妊婦が安全に食べるポイント
妊娠中でもハムは食べられますが、食中毒のリスクを抑えるためにいくつかの工夫が必要です。
ここでは、妊娠中にハムを安全に食べるポイントについて解説します。
- 中心までしっかり加熱する
- 開封後は早めに食べる
- 冷蔵保存を徹底する
- 調理器具の衛生管理も大切
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
中心までしっかり加熱する
1つ目は「中心までしっかり加熱する」です。
ハムはそのまま食べられる商品もありますが、妊娠中はリステリア菌やトキソプラズマなどのリスクをできるだけ避けるために、中心までしっかり加熱してください。
フライパンで焼く、スープに入れる、電子レンジで温めるなど、全体がしっかり熱くなる調理方法がおすすめです。
サンドイッチやサラダに使う場合も、一度加熱してから冷まして使うと良いでしょう。
開封後は早めに食べる
2つ目は「開封後は早めに食べる」です。
妊娠中にハムを食べる際は、開封後にできるだけ早く食べ切ってください。未開封の状態では衛生管理されていても、開封後は空気や手、調理器具に触れると菌が付着する可能性があります。
また、食べ切れない場合は、清潔な保存容器に移すか、ラップで密閉して乾燥や他の食品からの菌を防ぎましょう。
なお、ハムは冷蔵食品ですが、冷蔵庫に入れておけば何日でも安全というわけではありません。時間が経つほど風味が落ちるだけでなく、保存状態によっては菌が増えるリスクもあります。
冷蔵保存を徹底する
3つ目は「冷蔵保存を徹底する」です。
生ハムに付着したリステリア菌は、常温で放置すると増殖しやすくなり、食中毒のリスクが高まります。
購入後はできるだけ早く冷蔵庫に入れ、食べる直前まで取り出さないようにしましょう。買い物から帰るまで時間がかかる場合は、保冷バッグや保冷剤を使うと温度上昇を抑えやすくなります。
また、冷蔵庫内では、汁漏れや他の食品との接触によって、菌が移る可能性があるので、肉や魚などの生ものと接触しない場所に保存するのがおすすめです。
調理器具の衛生管理も大切
4つ目は「調理器具の衛生管理も大切」です。
ハム自体に注意していても、包丁やまな板、箸、保存容器が不衛生だと、菌が付着する可能性があります。
特に、生肉や魚を切ったまな板や包丁をそのまま使うのは避けましょう。別の食材についていた菌が、ハムに移ってしまう場合があります。
ハムを切る前には、調理器具を洗剤でしっかり洗うのが基本です。必要に応じて、熱湯や除菌剤で消毒してから使うとより安心できます。

妊娠中はハムの扱い方だけでなく、日々の食事で不足しやすい栄養素をしっかり補う意識も欠かせません。
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ロースハムを妊娠中に食べたいときの食事の工夫
妊娠中にハムを食べたいと感じたときは、そのまま取り入れるだけでなく、調理法を工夫したり別の食材に置き換えたりするのがおすすめです。
ここからは、妊娠中にハムを食べたいときの食事の工夫について解説します。
- 別の食材と置き換える
- 妊娠中でもハムを食べやすいレシピ
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
別の食材と置き換える
妊娠中にハムを食べるのが不安な場合は、別の食材に置き換える方法もあります。
鶏むね肉や卵はたんぱく質を補いやすく、しっかり加熱してから使えば妊娠中でも取り入れやすい食材です。
また、塩分が気になる方は、ハムの量を減らして野菜や卵を増やすのもおすすめです。完全に避けるのではなく、使う量を少なくするだけでも塩分を調整しやすくなりますよ。
妊娠中でもハムを食べやすいレシピ
ハムはそのまま食べられる商品もありますが、妊娠中はリステリア菌やトキソプラズマのリスクを抑えるため、加熱してから食べるのがおすすめです。
サンドイッチに使いたい場合も、ハムを一度フライパンで焼いてから挟むと良いでしょう。チーズや卵、レタスなどと合わせれば、満足感のある一品になります。
妊娠中のハムに関するよくある質問
妊娠中にハム【まとめ】
この記事では、妊娠中にハムを食べても良いかや、妊婦がハムを安全に食べるポイントについて解説してきました。
- ハムは中心までしっかり加熱すれば妊婦でも食べられる
- リステリア菌や食中毒、塩分の摂り過ぎにつながる可能性があるので、妊娠中はなるべく控えた方が良い
- 開封後は早めに食べる・常温放置を避ける・十分に加熱するなど、保存・調理方法に注意する
- 野菜やたんぱく質と組み合わせながら、必要に応じて葉酸サプリも活用すると安心
このように、妊娠中にハムを食べる際は、調理方法や食べ方に気を付けながら、衛生管理を意識するのが大切です。
特に、生ハムのように加熱せず食べる食品はリスクが高いため、妊娠中はできるだけ控えましょう。どうしても食べたい際は、中心までしっかり加熱すると安心です。
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