卵子凍結を実際にやってみた!にしたんARTクリニック新宿院での体験談

卵子凍結をやってみた【実体験】

「パートナーはいないけど、いつか子どもが欲しい」「今すぐ妊娠や出産は考えられないけど、卵子凍結はしておくべきなのかな?」と悩んでいる方は多いです。

しかし、卵子凍結に興味はあっても、実際に卵子凍結を受けた人の体験談や、採卵までの流れ、通院時の様子、費用、体への負担などを詳しく紹介している記事はまだ多くありません。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

そこで、本記事では不妊治療の窓口 編集部メンバーが、にしたんARTクリニックで実際に卵子凍結を受けてきた体験談をもとに、検査から採卵までの流れを詳しく解説していきます。

卵子凍結を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

目次

不妊治療の窓口 編集部メンバーが卵子凍結をしようと思ったきっかけ

不妊治療の窓口 編集部メンバー

私が卵子凍結を決めた理由は、「将来の自分が後悔しないよう、今できる選択肢を残しておきたい」と感じたからです。

卵子凍結をした編集部メンバーは、現在32歳。仕事も忙しく、今はキャリアを優先したい気持ちが強くあります。長くパートナーがいないこともあり、正直なところ、すぐに妊娠・出産を望んでいるわけではありません。

ただ一方で、「今は子どもがいらないと思っているけれど、数年後の自分も同じ気持ちでいるだろうか」「いざ子どもが欲しいと思った時、後悔しないだろうか」という不安もありました。

そんなことを考えるようになったのには、年齢と妊娠の関係について知る機会があったことも影響しています。

卵巣内の卵子の様子

女性の卵子は、生まれた時から体内にあり、年齢とともに数が減っていくといわれています。生まれた時に約100万~200万個あった卵子は、思春期には約30万~50万個まで減り、その後もさらに少なくなっていくそうです。

さらに、35歳を過ぎる頃からは卵子の減少が進みやすくなるだけでなく、染色体異常のリスクも高まるとされています。

年齢による卵子の質の違い
不妊治療の窓口 編集部メンバー

こうした事実を知り、「今は急いでいないつもりでも、時間は確実に過ぎていくんだ」と改めて実感しました。

もちろん、「卵子凍結をすれば将来必ず妊娠できる」というわけではありません。それでも、今の自分にできる準備として、「未来の選択肢を少しでも残しておきたい」と考えて、卵子凍結を受けることにしました。

卵子凍結をする病院の選び方とチェックポイント

卵子凍結は、体にも心にも、そして経済的にも負担のかかる選択です。だからこそ、信頼できる病院を見つけることが何より大切になります。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

私は下記5つの視点から比較して、自分に最適な病院を選びました。

チェックする視点ひとことで言うと
通いやすさ無理なく通い続けられるか
費用全部でいくらかかるか
病院の種類自分の目的に合うタイプか
これまでの実績安心して任せられるか
利用者の声実際の評判はどうか

ここからは、それぞれのポイントを順番に解説していきます。

通いやすさ

1つ目は「通院のしやすさ」です。

卵子凍結では、初診から結果を確認するまでに、目安としておよそ6~7回程度の通院が必要となります。なかでも排卵誘発から採卵までの期間は受診の頻度が高くなるため、「行きやすさ」と「予約の取りやすさ」は想像以上に重要です。

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通いやすい病院を選んでおけば、移動にともなうストレスもぐっと軽くなりますよ!

そんな病院を選ぶ際は、以下の項目をチェックしておくと良いでしょう。

通院のしやすさチェックリスト
  • 平日の夜遅くも診療している
  • 土日祝日に受診できる
  • 駅から徒歩圏内にある
  • Web予約が可能
  • 待ち時間が短い

あわせて、院内の雰囲気やスタッフの対応など、落ち着いて治療に臨める環境かどうかも見るといいですよ!少しでも負担を減らすために、気になる病院は事前にしっかりと調べておきましょう。

費用

2つ目は「費用」です。

卵子凍結は保険の効かない自由診療なので、費用はすべて自己負担となります。

内容費用の目安
卵子凍結そのもの約40万円
妊娠まで含めたトータル約100万円

決して小さな金額ではないため、できるだけ費用を抑えたいと考える方も多いはずです。

病院によっては「○○歳以下限定プラン」といった独自のプランを用意しているところもあるので、費用を安く抑えたい方は確認してみるのも一つの手でしょう。

東京都・大阪府・山梨県・千葉県柏市にお住まいの方は、一定の条件を満たせば助成金を受け取れることがあります。まずはお住まいの自治体の制度を調べ、対象になりそうなら申請を検討してみましょう。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

私は都内に住んでいたので、東京都に申請をして、助成金を受け取りました!

病院の種類

3つ目は「病院の種類」です。

卵子凍結に対応している病院は、大きく次の3タイプに分けられます。

タイプ特徴
総合病院幅広い診療科がある
産婦人科医院女性特有の不調や妊娠を専門に扱う
不妊治療専門医院不妊治療に特化している

それぞれの強みを、もう少し詳しく見てみましょう。

  • 総合病院:もし別の病気が見つかっても、そのまま治療につなげやすい
  • 産婦人科医院:女性特有の症状に詳しく、ちょっとした悩みも相談しやすい
  • 不妊治療専門医院:体外受精までみすえて、安心して進められる

このように、それぞれに得意分野があります。これからの不妊治療をどう考えているか、病院に何を求めているかを軸に、自分に合うタイプを選んでみてください。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

私は、卵子凍結や不妊治療のスペシャリストの方が安心できると思ったので、不妊治療専門医院を選びました!

これまでの実績

4つ目は「これまでの実績」です。

どれだけ雰囲気がよく、立地が便利な病院でも、卵子凍結の実績がほとんどない病院を選ぶのはおすすめできません。

卵子凍結は体への負担をともなう治療です。だからこそ、症例数の豊富な病院を選んでおくと安心感が違います。特に、不妊治療に特化した生殖医療専門医が在籍している病院なら、より落ち着いて治療に臨めるでしょう。

まずは各病院のホームページを見て、実績がきちんと公開されているかを確認してみてください。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

信頼できる病院・医師のもとで卵子凍結を行うためにも、ここはぜひ押さえておきたいポイントです。

利用者の声

5つ目は「病院の口コミ・評判」です。

「ホームページを見ても、治療方針や先生の人柄まではよく分からなくて不安」という方は、インターネットで口コミや評判を調べてみるのも一つの方法です。

もし今すでに通っている病院があれば、検討中の病院について直接訪ねてみるのも良いでしょう。

ただし、口コミのなかには情報が古いものや、悪意のある投稿が紛れていることもあります。それらの意見をうのみにするのではなく、あくまで参考程度に留めておくことが病院選びでは大切です。

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私は上記5つの点を踏まえた上で、にしたんARTクリニック新宿院で卵子凍結をすることにしました!

にしたんARTクリニック新宿院とは?

にしたんARTクリニック新宿院とは、新宿駅直結のヒューリック新宿ビル10階にあるクリニックで、卵子凍結にも対応しています。雨が降っても濡れずに通えるので、通院ストレスが少ない点も嬉しいポイントです。

ヒューリック新宿ビル
ヒューリック新宿ビル
ヒューリック新宿ビル内の写真
ヒューリック新宿ビル内

高級ホテルのロビーのような落ち着いた雰囲気の院内が特徴で、「病院っぽさ」が苦手な方でもリラックスして通いやすい空間づくりがされています。

にしたんARTクリニック新宿院
にしたんARTクリニック新宿院
*特別に許可を得て撮影しています。
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にしたんARTクリニック新宿院は、休診日がなく、平日は22時まで、土日祝日は18時まで診療しています。残業で帰りが遅くなる日でも仕事帰りに立ち寄れて、休日にも通える点が、ここを選んだ理由の一つです。

にしたんARTクリニック新宿院で卵子凍結をやってみた【実体験】

ここからは、各通院時の体験談や費用、痛みなどを詳しく解説していきます。

通院1回目 2026年6月11日

にしたんARTクリニック新宿院で受付をすると、まずはカウンセリングを受けます。

ここでは、卵子凍結の流れや、AMH検査(体に残された卵子の数の目安を調べる検査)についての説明を受けました。専門的な内容でしたが、とても丁寧で分かりやすい説明だったので、初めてでも安心して聞くことができました。

にしたんARTクリニック新宿院で配られた資料
にしたんARTクリニック新宿院で実際に渡された資料

特に印象に残ったのが、カウンセラーの方が話してくれた、娘さんのエピソードです。カウンセラーの方の娘さんは26歳で卵子凍結をされたそうですが、当時のAMH検査の結果は数値が0.4、卵巣年齢にすると43歳相当と言われたそうです。

当時パートナーがいなかったこともあり、「このままでは将来子どもを授かるのは難しいかもしれない」と感じ、急いで卵子凍結に踏み切ったとのことでした。

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その時カウンセラーの方がおっしゃった「卵子凍結をやろうと思った日が、これからの人生で一番若い日」という言葉が、とても心に残っています。年齢を重ねるほど卵子の数も質も変化していくからこそ、思い立った今が一番のタイミングなんだと、改めて実感しました。

にしたんARTクリニックでは無料カウンセリングを実施しているため、治療をすぐに決める必要はなく、まずは相談だけでも可能です。

しかし、このお話を聞いて「将来の自分のために、できる限りのことをやろう」と改めて思ったので、その日のうちにAMH検査と術前検査を受けることにしました。

にしたんARTクリニック新宿院で配られた資料
にしたんARTクリニック新宿院で実際に渡された資料

卵子凍結には「採卵日」がありますが、上記のモデルケースはあくまで一例で、採卵日は人によって異なります。ただし、卵子凍結を受けるためには、月経開始後2~3日目の間に行き、診察を受ける必要があります。

私もこの日、「次回は生理が始まって2〜3日目の間に来てくださいね」と案内されました。

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ただ、私は生理が2か月遅れることもあるくらい生理不順なので、正直いつ次に生理が来るのか予測もつきません。

私のように生理不順の方は、生理が始まったらすぐに通院できるよう、あらかじめ上司に事情を伝えたり、仕事を調整したりしておくと安心です。

「どうしてもすぐに進めたい」という場合は、ピルで生理を起こす方法もあるようですが、「ピルを使うと採取できる卵子の数が通常より減る可能性がある」と説明を受けたので、ピルを使わず、自然に生理が来るのを待つことにしました。

カウンセリングが終わると待合室に移動し、診察番号が呼ばれるまで待ちます。待ち時間は30分ほどです。

にしたんARTクリニック新宿院の待合室
にしたんARTクリニック新宿院の待合室
*特別に許可を得て撮影しています。
にしたんARTクリニック新宿院の待合室
にしたんARTクリニック新宿院の待合室
*特別に許可を得て撮影しています。

自分の番になると、「診察室1へお越しください」というメールが届き、自分の診察番号が大きなモニターに表示されました。

にしたんARTクリニック新宿院から届いたメール
実際に届いたメールの内容
にしたんARTクリニック新宿院のモニター
にしたんARTクリニック新宿院の待合室
*特別に許可を得て撮影しています。

名前で呼ばれることがないので、プライバシーが守られていて安心だと感じました。

診察室に入り、初日に受ける検査について医師と相談しながら決めていきます。

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オプションで受けられる検査はいくつかありましたが、「クラミジアや子宮頸がんがある状態で妊娠したら、赤ちゃんに影響する可能性がある」と聞いていたので、私は念のためこれらの検査を受けることにしました。

実際に初回で受けたのは、次の7つの検査です。

  • 超音波検査
  • 感染症検査
  • 術前血液検査
  • 子宮頸がん検査
  • クラミジアPCR検査
  • HIV検査
  • AMH検査

検査項目が決まれば早速、超音波検査や子宮頸がん検査を受けました。超音波検査や子宮頸がん検査は、診察室の隣の部屋にある、椅子型の診察台で行います。

靴と下着を脱いで座る形ですが、カーテンでしっかり仕切られているので、着替え中や診察中に医師と顔を合わせることはありません。初めてだと緊張しがちな部分ですが、配慮されていて安心でした。

診察の後は採血を行い、血液を4本分採られました。血液検査だけで、体に残された卵子の数の目安が分かることには驚きましたが、採血そのものは、私の場合あまり痛みを感じませんでした。

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余談ですが、私は血管が見つかりにくいタイプのようで、過去に2〜3回ほど採血に失敗され、痛い思いをした苦い経験があります。そのため、採血のたびに内心ひやひやしているのですが、にしたんARTクリニックの看護師さんは一発で採血してくれたので、ほっとしました。※あくまでも個人の感想です。

採血後は、会計を済ませて終了です。今回の費用の合計は37,290円でした。

にしたんARTクリニック新宿院で初日にかかった費用
にしたんARTクリニック新宿院で初日にかかった費用

14時に来院して終わったのが16時過ぎだったので、所要時間は2時間ほどです。

にしたんARTクリニックには、リモートワーク用のスペースもあるので、仕事が忙しい方は待ち時間や前後の時間を有効的に使えると思います。

にしたんARTクリニック新宿院のリモートワークスペース
にしたんARTクリニック新宿院のリモートワークスペース
*特別に許可を得て撮影しています。

にしたんARTクリニックの予約には専用アプリのダウンロードが必要なので、この待ち時間にアプリのダウンロードをしておくといいですよ!専用アプリの案内は、最初に受付でもらえます。

にしたんARTクリニック新宿院アプリのご案内
アットリンクアプリ登録のご案内
*特別に許可を得て撮影しています。

通院2回目 2026年7月3日

生理予定日から1週間ほど遅れてようやく生理が来たので、来院しました。正直もっとかかると思っていたので、早めに生理が来てくれてほっとしました!

ただ、当日の急な連絡だったこともあり、その日にとれた予約枠は20時からのみでした。「仕事帰りでも通える」というのが、にしたんARTクリニックの魅力の一つですが、まさにこの日はそのありがたみを実感しました。

電話予約の際、「19時30分に来院して採血を行い、20時に診察」と案内されました。採血の結果が出るまでに約30分ほどかかるとのことで、その待ち時間を見越したスケジュールになっているようです。

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夜の時間帯だったせいか、この日は院内がかなり混み合っていました。20時に予約していたにもかかわらず、実際に診察室へ呼ばれたのは20時20分です。多少の待ち時間はありましたが、リモートワークスペースで仕事ができたり、読書をしたりして落ち着いて待つことができました。

診察室では、まず初回来院時(6月11日)に受けた検査結果について、医師から詳しい説明がありました。

まず伝えられたのが、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」という診断です。聞き慣れない言葉に少し身構えましたが、医師から丁寧に説明してもらえたので、落ち着いて話を聞くことができました。

一般的に、AMHの数値は27歳で4.69、32歳で3.54程度と言われているそうです。年齢を重ねるにつれて数値は下がっていくのが通常の傾向とのことでした。

AMHと年齢の関係
日本生殖補助医療標準化機関から引用

そんな中、私のAMHの数値は10.15です。初日と当日のその他の血液検査で問題は特になかったものの、平均と比べてかなり高い数値だったため、正直「これは高すぎるのでは?」と驚きました。

医師の説明によると、多嚢胞性卵巣症候群の場合、卵巣の中に小さな卵胞がたくさん存在する状態になりやすく、それに伴ってAMHの数値も高く出る傾向があるとのことでした。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

実際に、当日エコー検査(超音波検査)で卵巣の様子を見てもらったところ、画面には確かにたくさんの卵子(卵胞)が確認できました。

「数値が高い=悪いこと」というイメージを持っていましたが、卵子凍結という観点では、一度によりたくさんの卵子を採取できる可能性があるとも言えるそうで、必ずしもマイナスな面だけではないと聞き、少しほっとしました。

とはいえ、多嚢胞性卵巣症候群は排卵のリズムが不安定になりやすい面もあるため、今後の通院や採卵のスケジュールについても、医師と相談しながら慎重に進めていくことになります。

診察が終わると、隣にある採血室に移動し、いよいよ「自己注射」の練習が始まります。まず採血室で看護師さんから渡されたのは、「レコベル」という注射薬、保冷バッグ、そして飲み薬でした。

実際に渡された注射器や保冷バッグ
実際に渡された注射器や保冷バッグ
飲み薬
飲み薬

卵子凍結では、卵巣を刺激して複数の卵子を育てるために、自分でお腹に注射を打つ必要があります。「注射なんて怖い」「自分で打てるか不安」という方も多いと思いますが、私もまさにその一人でした。

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注射と聞くと身構えてしまいますが、実際は看護師さんがマンツーマンでしっかりサポートしてくれるので、思っていたよりもずっとハードルは低かったです。針の角度や刺す場所、力の入れ方など、一つひとつの動作を見せてもらいながら教えてもらいました。

説明を受けた後は、実際に自分の手で練習用の注射器を使って、お腹に注射を打つ練習をしました。

看護師さんがすぐ隣について、動作を確認しながら「そうです!合っています!」と声をかけてくれたので、初めてでも安心して進められました。

自己注射の練習が終わると、お会計へ進みます。

にしたんARTクリニックでは、卵子凍結にかかる費用を「月経が始まってから最初の診察日」にまとめて支払う仕組みになっており、この日の支払いは44万円でした。

にしたんARTクリニック新宿院で配られた資料
にしたんARTクリニック新宿院で実際に渡された資料

高額に感じるかもしれませんが、これは今後の採卵に向けた薬剤費や処置費などがまとめて含まれているためです。とはいえ、44万円を支払う心の準備はできているつもりでしたが、実際に支払う瞬間はやはり緊張しました。

19時30分に来院して終わったのが21時30分前だったので、所要時間は今回も2時間ほどでした。

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この日を境に、毎日朝と晩に飲み薬を飲み、夜には自分でお腹に注射を打つ生活が始まります。

実際の注射薬「レコベル」がこちらです。

実際の注射器「レコベル」
「レコベル」の注射薬
レコベルの説明書
「レコベル」の説明書

「レコベル」の注射針の写真はこちらになります。

「レコベル」の注射針
「レコベル」の注射針
不妊治療の窓口 編集部メンバー

針がとても細いので、思っていたよりも痛くはなかったです!刺す瞬間にチクッとするくらいで、血も出ませんでした。

ちなみに、にしたんARTクリニックでは、レコベルの打ち方を詳しくまとめた説明書をもらえるので、注射のやり方を忘れてしまった場合でも安心です。

レコベルの説明書
「レコベル」の説明書

注射後の体の変化としては、お腹が張るような、膨らんだような感覚がありました。体重が増えてもいないのにお腹が出てきたり、ガスが溜まったりするような、少し不思議な感じでした。

これは卵巣が刺激を受けて卵胞(卵子が育つ袋)が大きくなり始めているサインとも言われており、想像していたよりも体への実感が大きく、違和感がありました。

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このお腹の張りのせいか、注射を打った日は毎回気持ち悪く、寝つきも悪く、ベッドに入ってから1時間たっても寝つけませんでした。

こうした体の変化は正直しんどい部分もありましたが、それも卵子凍結に向けた体の頑張りの証だと思うと、不思議と前向きに捉えられました。

通院3回目 2026年7月9日

前回「次は7月9日に来てください」と言われていたので、予定どおり来院しました。この日は17時50分に採血、18時20分から診察という流れでした。

当日の採血の結果はこちらです。

項目名通院2回目通院3回目
LH8.036.12
E245.542028
プロゲステロン0.301

LHは排卵の引き金になるホルモンE2は育っている卵胞(卵子が入っている袋)から分泌される女性ホルモンです。つまり、「E2の値が上がる=卵胞が育っている」ということになります。

今回の結果では、E2が45.54から2028へと大幅にアップしています!排卵誘発剤がしっかり効いて、卵巣が元気に反応してくれていることが分かりました。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

実際に、この日のエコー検査でも、左に12〜13個、右に15個の卵胞が育っているのが確認できました。

先生からは「この卵胞が直径18mmになるまで育てていきましょう」といわれました。今はまだ10mmほどですが、18mmに育ったら採卵となるので、順調にいけば1週間後には採卵という流れです。

当日のお会計ですが、通院2日目に44万円を前払いしているので、この日の持ち出しはありませんでした。

にしたんARTクリニック新宿院で3日目にかかった費用
3日目にかかった費用

「2日後にまた経過を見たい」と言われたので、次回は7月11日に来院予定です。今回は、レコベル皮下注ペン12㎍と、前回と同じ飲み薬を2日分処方されました。

レコベルの皮下注ペン12㎍
レコベルの皮下注ペン12㎍

この日は17時50分に来院して18時55分に終わったので、所要時間は1時間程度になります。

通院4回目 2026年7月11日

前回から2日後、指示通り来院しました。この日は15時50分に採血、16時20分から診察でした。

当日の採血の結果は下記になります。

項目名通院2回目通院3回目通院4回目
LH8.036.122.71
E245.5420283198
プロゲステロン0.3010.642

LHの値が下がっているので、「勝手に排卵が始まってしまう」ような動きは今のところ心配なさそうです。一方で、E2は前回の約1.6倍に増えていて、卵胞が順調に成長していることが分かります。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

エコー検査でも、前回10mmだった卵胞が今回は15mmまで育っていました。目標の18mmまであと少しです!

「3日後にまた経過を見たい」と言われたので、次回は7月14日に来院予定です。今回も、レコベル皮下注ペン12㎍と、前回と同じ飲み薬を3日分処方されました。

レコベルの皮下注ペン12㎍
レコベルの皮下注ペン12㎍

この日のお会計も前払い分でカバーされているので、0円でした!この日は15時50分に来院して16時50分に終わったので、所要時間は1時間になります。

通院5回目 2026年7月14日【採卵日が確定した日】

前回の通院から3日後、再びクリニックに来院しました。この日は17時40分に採血、18時10分から診察という流れでした。

この日の検査結果がこちらです。

項目名通院2回目通院3回目通院4回目通院5回目
LH8.036.122.714.10
E245.54202831984434
プロゲステロン0.3010.6421.02

注目すべきはE2の数値です。前回の3198から4434へとさらに上昇しており、卵胞の成長が順調に進んでいることが伺えます。いよいよ採卵の最終段階が近づいてきました。

エコー検査でも卵胞はすくすく育っていることが確認できたので、先生から「採卵のオペは2日後にしましょう」と告げられました。

「なぜ2日後?」と思いましたが、これより遅らせると採卵後に卵巣が腫れてしまい、体に大きな負担がかかるからとのことでした。卵胞の育ち具合に合わせて、ベストなタイミングを逃さないことが大切なようです。

そのため、2日後は仕事をお休みしてオペを受けることにしました。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

採卵日は直前まで確定しないので、卵子凍結に理解のある職場でないと、スケジュール調整はなかなか厳しいかもしれません。ここは働きながら卵子凍結を考えている方にとって、リアルな注意ポイントだと思います。

診察の後は採血室に移動し、採卵オペまでに使う薬と、オペ当日の注意事項について説明を受けました。

処方されたのは、飲み薬・点鼻薬・坐薬の3種類でした。それぞれ使うタイミングが下記のように細かく決まっています。

卵子凍結前に服用する薬のスケジュール
卵子凍結前に服用する薬のスケジュール
  • ブセレリン点鼻薬(採卵2日前=この日の夜)
    ①22時00分に左右の鼻へ1回ずつプッシュ
    ②23時00分にもう一度、左右の鼻へ1回ずつプッシュ
  • カベルゴリン(飲み薬)
    寝る前に毎日2錠服用
  • 坐薬(採卵当日)
    朝8時00分に使用

まず採卵日の2日前であるこの日の夜22時00分にブセレリン点鼻薬を左右の鼻に1回ずつプッシュします。そして、23時00分に両方の鼻へもう一度点鼻薬を使用します。

ブセレリン点鼻薬
ブセレリン点鼻薬
ブセレリン点鼻薬
ブセレリン点鼻薬

この時に時間を間違えたり、うまく点鼻できなかったりすると、オペ当日に採卵できない可能性があるので注意が必要とのことでした。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

ここで失敗するとすべてが水の泡です。そのため、私はスマホのアラームを22時00分と23時00分の5分前にセットして点鼻しました。

そして、寝る前に飲み薬「カベルゴリン」を毎日2錠飲み、採卵当日は8時00分に坐薬を入れなければいけません。

カベルゴリン(飲み薬)
坐薬
不妊治療の窓口 編集部メンバー

排卵誘発剤「レコベル」をもう打たなくていいことは嬉しかったのですが、同時に「いよいよ採卵するんだな」と実感が湧いてきました。

オペ当日は9時10分に来院、9時30分に採卵というかなり早めのスケジュールです。

採卵日当日の流れ
採卵日当日の流れ
採卵日当日の流れ
  • 来院・受付
  • ガウン・ショーツに着替え
  • 点滴投与開始
  • 採卵
  • 安静

採卵後は多くの方がリカバリールームで横になり、しばらく休んでから帰宅するそうです。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

麻酔が切れた後は本当に痛いようで、「横になって寝ることしかできない」と聞き、今さらながらオペ当日が怖くなってきました…。

この日は17時40分に来院して19時20分に終わったので、所要時間は1時間40分程度でした。お会計は前払いしているので、この日も持ち出しはありません!

通院6回目 2026年7月16日【採卵オペ】

いよいよオペ当日です。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

実はオペ前日から、まるで妊婦さんのようにお腹がぽっこり出てしまい、胸も張って痛い状態でした。卵胞がしっかり育っている証拠とはいえ、体は正直にサインを出してくるものです。

この日は指示通り、朝8時00分に坐薬を入れて、9時10分に来院しました。

受付を済ませると、まずリカバリールームへ案内されます。

にしたんARTクリニック新宿院のリカバリールーム
リカバリールーム
*特別に許可を得て撮影しています。
不妊治療の窓口 編集部メンバー

ホテルのように綺麗なリカバリールームでした。

そこで、用意されたガウン・ショーツに着替えて、点滴を打たれました。

点滴
点滴
*特別に許可を得て撮影しています。

オペは前の患者さんが終わったら順番に案内されるようです。名前を呼ばれるまではスマホを触っていても良いとのことだったので、意外とリラックスして待てました。

私の番が来たのは9時40分でした。名前を呼ばれてオペ室に入り、ベッドに横になります。

ベッドの両横には足を乗せる専用の台があり、そこに両足を乗せると、ちょうど内診台と同じように足を開いた体勢になります。その姿勢のまま足、続いて両手の順に固定され、いよいよオペの準備が整いました。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

9時45分に静脈麻酔を打たれて、次に気づいたときにはもうオペは終わっていました。まさに「寝て起きたら終わっていた」という表現がぴったりです。

看護師さんに起こされてオペ室を出たのが10時16分だったので、オペの時間は約30分程度でした。

麻酔から覚めた直後は、生理痛が重いときのようなズーンとした痛みがずっと続いていました。

その後は15分に1回、看護師さんが血圧を測りに来てくれます。血圧が正常に戻れば検査室へ案内されるのですが、私の血圧はなんと70まで低下していました。なかなか元に戻らず、結局2時間ほど横になって休むことになりました。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

低血圧のせいか、トイレに立つ時もフラフラしていました。それでも看護師さんがずっと付き添ってくれたので、心細さはありませんでした。こういうサポートは本当にありがたいです。

血圧が戻ったところで検査室に向かいました。そこで告げられた採卵数は26個でした。

採卵結果
採卵結果
※本記事に掲載している検査結果・治療内容・治療経過等は、体験者個人の一例です。患者さまの状態や治療方針等によって異なります。

一般的な1回当たりの平均採卵個数は下記の通りです。

年齢1回あたりの平均採卵個数
30歳~34歳10〜15個前後
35歳〜38歳10〜15個前後
38歳〜40歳5〜10個前後
40歳以上3〜8個前後

このように、30代前半の平均採卵個数は10〜15個前後と言われています。私の場合は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されていたこともあり、その約2倍にあたる26個を採卵できたようです。

ただし、採卵した卵子の中には、未成熟卵子(未成熟で凍結できない卵子)や、変性卵子(変性してしまった卵子)も含まれているので、26個すべてを凍結できるわけではないとのことでした。

成熟卵子

未成熟だった卵子は、培養液の中で数時間〜1日ほど培養し、成熟すれば「成熟卵子」として凍結できる可能性があるそうです。最終的にいくつ凍結できたかは、後日改めて来院して結果を聞くことになります。

たくさん採卵できた人は術後に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を引き起こすリスクが高いので、この日は念のためエコー検査を受けることになりました。

エコー検査では、卵巣が必要以上に腫れていないか、出血がひどくないかなどを確認します。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

ただ、採卵直後に子宮内部の経膣エコーを実施するので、傷口をグリグリされているような感覚がありました。正直、一番痛かったのはこの検査でした。

結果は特に問題なかったようで、ひと安心です。

9時10分に来院し、終わったのは13時30分だったので、所要時間は4時間20分です。この日もお会計の持ち出しはありませんでした。

最後に、採卵を受けた後の注意事項をまとめておきます。

採卵を受けた方への注意事項
採卵を受けた方への注意事項
注意事項
  • 帰宅後は無理せず安静にお過ごしください
  • 採卵後は2~3日少量の出血が続きます
  • 採卵当日はシャワーだけにしてください
  • 処方薬は指示通りお飲みください

また、腹部の張りが強い場合は、お腹を締めつけないように「しばらくワンピースで過ごしてください」との案内もありました。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

実際に私の場合、出血は少量でしたが、お腹の痛みはしばらく続きました。笑った時はもちろん、座ろうとしたり、立ち上がろうとしたりするだけで響くような痛みだったので、とにかく横になって安静に過ごすしかありませんでした。

通院7回目 2026年7月20日【卵巣過剰刺激症候群になり来院しました】

採卵後も相変わらず妊婦さんのようにお腹が出ていて、痛みもずっと続いていました。さらに、息苦しさまで感じるようになったので、急遽来院することにしました。

診察の結果、医師から告げられた診断は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)でした。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは、排卵誘発剤に卵巣が過剰に反応することで起こる合併症です。卵巣が大きく腫れ、体内の水分が血管の外へ漏れ出すことで、お腹や胸に水がたまります。重症化すると命に関わることもあるそうです。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は誰にでも起こりうるものですが、特にリスクが高いとされる特徴が下記になります。

OHSSのハイリスク群
  • 多嚢胞性卵巣症候群と診断されている
  • 採卵数や卵胞数が多い
  • 35歳以下である
  • AMHの値が高い
  • やせ型・低体重である
不妊治療の窓口 編集部メンバー

やせ型・低体重かはさておき、32歳・高AMH・多嚢胞性卵巣症候群・採卵数26個の私は、もともと卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが高かったようです。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の主な症状は下記の通りです。

OHSSで注意したい症状
  • お腹の強い張りや痛み
  • 卵巣の腫れ
  • 急激な体重増加・むくみ
  • 尿量の減少
  • 吐き気・息苦しさ
不妊治療の窓口 編集部メンバー

私の場合、尿量の減少以外の症状はすべてありました。実際に、卵子凍結を始める前と採卵後の体重を比べたら、なんと6キロも増えていました。

また、この日のエコー検査でも、卵巣が腫れて水がたまっていることが確認できました。

医師の説明では、卵巣過剰刺激症候群の症状は採卵から約1週間後にピークを迎えるそうで、「今よりもさらに症状が重くなるかもしれない」とのことでした。

今はまだ息苦しさだけで済んでいますが、重症化すると「呼吸困難」や、血液がドロドロになる「血液濃縮」、腎機能の低下、血の塊が血管に詰まる「血栓症」などが起こる可能性もあるようです。

これ以上重症化させないために、飲み薬「バイアスピリン」を7日分、注射薬「ガニレスト」を3日分処方されました。

飲み薬「バイアスピリン」
飲み薬「バイアスピリン」
注射薬「ガニレスト」
注射薬「ガニレスト」
不妊治療の窓口 編集部メンバー

正直「また注射か…」と思いましたが、重症化させないためには我慢するしかありません。排卵誘発剤の時と同じように、看護師さんに打ち方を教えてもらいながら、その場で注射を打ちました。

この日は予定外の通院でしたが、11時45分に来院して12時30分に終了したので、所要時間は45分でした。

この日から3日間、毎日正午12時に注射を打つよう指示されたため、痛みに耐えながら注射を打ちました。

注射薬「ガニレスト」の実際の注射針はこちらです。

注射薬「ガニレスト」
注射薬「ガニレスト」
不妊治療の窓口 編集部メンバー

排卵誘発剤よりも針が太く、「裁縫の針みたいな太さだな」と思ったので実際に比べてみました。

注射薬「ガニレスト」
注射薬「ガニレスト」
不妊治療の窓口 編集部メンバー

針先がやや尖ってはいますが、太さは裁縫の針並みですね。注射をする時は針が太い分、とても痛かったです。

しかし、薬のおかげで、お腹の痛みや息苦しさは2日程度で治まりました。

通院8回目 2026年7月29日【卵子凍結の結果報告】

この日の予約は17時20分でした。採卵手術を受けてから、およそ2週間が経ったタイミングです。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

手術直後はお腹の張りや痛みでウエストのある服が着られず、ゆったりしたワンピースで過ごしていました。この頃はスカートやズボンを問題なくはけるようになっており、日常が戻ってきた実感がありました。

診察室に呼ばれると、まず培養結果報告書(採卵した卵子が、最終的に何個凍結できたかをまとめた報告書)を渡されました。

結果は、採卵した26個のうち20個を凍結できたとのことでした。

凍結できなかった6個の内訳は、未成熟卵子が4個、変性卵子が2個でした。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

「26個採れた」と聞いた時の数字が頭に残っていたので、20個と聞いた瞬間は一瞬「減った」と感じましたが、先生から「20個は良い結果です」と言っていただき、ほっとしました。

最後に、エコー検査で卵巣とお腹の状態を確認しました。

前回の来院時は卵巣が腫れ、お腹に水(腹水)が溜まっている状態でしたが、今回はまだ水が残っているものの、量は減ってきており、改善傾向とのことでした。ひとまず安心して帰れます。

この日のお会計は卵子凍結の保管費用である49,500円のみでした!待ち時間も1時間程度です。

にしたんARTクリニック新宿院の卵子凍結保管費用
にしたんARTクリニック新宿院の卵子凍結保管費用

この日はもう一つ、東京都の助成金申請に必要な書類も発行してもらいました。「卵子凍結への支援に向けた調査事業受診等証明書」という書類で、採卵を受けたクリニックでしか作成できません。発行手数料は4,400円でした。助成金の申請には、こうした細かな実費もかかってきます。

卵子凍結への支援に向けた調査事業受診等証明書
卵子凍結への支援に向けた調査事業受診等証明書
にしたんARTクリニック新宿院でかかる書類作成料
書類作成料

こうして、私の卵子凍結はひと区切りを迎えました。初回のカウンセリングから今回の結果報告まで、かかった費用の総額は 531,190円です。検査費用、採卵にかかる費用、そして初年度の保管費用まですべて含めた金額です。

ここから、東京都の助成金220,000円が支給されるため、実質的な自己負担は311,190円となります。決して安い金額ではありませんが、助成金があることで負担はかなり軽くなりました!

卵子凍結をして良かった?後悔していない?

不妊治療の窓口 編集部メンバー

結論から言うと、やって良かったと思っています!排卵誘発剤による気持ち悪さや、卵巣過剰刺激症候群の症状に悩まされ、仕事に支障が出た時期もありました。それでも、「今は仕事に全力を注いでいい」と思える安心材料が手に入ったことは、私にとって大きな意味がありました。後悔はありません。

とはいえ、ここで終わりというわけではありません。

一般的に、確保しておきたい卵子の数の目安は、20代の方は20個程度、30代前半の方は30個程度とされています。これは、凍結した卵子の数が多いほど、将来の出産につながる可能性が高くなるためです。

実際に、年齢と凍結個数から出産にいたる確率を試算した研究があります。

年齢と凍結個数から出産にいたる確率
年齢10個20個30個40個
28歳80%94%
34歳75%91%95%
37歳53%75%87%92%
40歳30%52%65%76%
42歳21%36%49%60%
44歳7%15%21%26%
(Goldman R.H et al Human Reprod.2017.32.853-859 改)

表を横に見ると、同じ年齢でも個数が増えるほど数値が上がっていくことがわかります。そして縦に見ると、年齢が上がるほど、同じ確率にたどり着くために必要な個数が増えていきます。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

私は32歳で20個凍結できたので、目標としている30個まではあと10個です!目標達成のためには、もう一度採卵に臨む必要があります。

なぜそんなに凍結する卵子の個数が必要なのか説明しましょう。

そもそも凍結した卵子で妊娠を目指す際は「体外受精」という方法をとります。体外受精とは、体内ではなく体の外で卵子と精子を出会わせて受精させ、育った受精卵(胚)を子宮に戻すという方法です。

体外受精・顕微授精の流れ

ここで知っておきたいのが、凍結した卵子がすべて使えるわけではないという点です。卵子は凍結・融解という工程を経る間にダメージを受けることがあり、融解しても元の状態に戻らないものが一定の割合で出てきます。

こうなった卵子は受精する力を失っているため、その後の治療に進むことができません。

さらに、無事に融解できた卵子が必ず受精するとも限らず、受精した卵子のすべてが順調に育つわけでもありません。

つまり、凍結した数から実際に子宮に戻せる胚にたどり着くまでには、段階ごとに数が絞られていくということになります。

だからこそ、卵子凍結では1個や2個ではなく、ある程度まとまった数を確保しておくという発想が大切になります。数に余裕があるほど、「途中で数が減っても別の卵子で挑戦できる」という安心感につながります。

不妊治療の窓口 編集部メンバー

正直なところ、卵巣過剰刺激症候群をもう一度経験するかもしれないと思うと、すぐにまた採卵をしたいという気持ちにはなれません。それでも、卵子の質は年齢とともに少しずつ低下していきます。だからこそ、35歳までにもう一度だけ挑戦しようと思っています。

卵子凍結をするかどうか、何個を目指すのか、その答えは人によって違いますし、正解もありません。ただひとつ確かなのは、カウンセラーの方もおっしゃっていた通り、これからの人生で今日が一番若い日だということです。

この体験記が、あなたが自分の選択を考える時の材料のひとつになれば嬉しいです。

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